- 11/13/2020
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はちやさん特集
お母さんはいつか死んでしまうの?思いがけない質問にみえた息子の気持ち。
ある夜、いつもはおしゃべりな息子が小さな声で尋ねてきました。
それまでも「死」を口にしたことはあったのですが、この時は今までとは違い、とても不安そうにしていました。
私は、いつか「死」について尋ねられたとき、どんな言葉で教えようか考えていました。
たとえば
「うまれてきた命はみんな死んでいくものなんだ」とか、
「死ぬことだけがお別れではないんだよ」とか…。
でもこの日、息子の涙ぐんだ顔を見たら、用意していた言葉はなにも言えなくなりました。
必要なのは「死」について教えることではなく、不安な気持ちに寄り添う事だと感じたからです。
きっと息子は、どこかで「死ぬことはお別れすること」だと知ったのでしょう。
大人にだって、死は恐ろしいものです。
5歳の小さな心は、不安でいっぱいになったことでしょう。
だからその不安をかき消すように「好き」を伝えてきたのです。
そのいじらしい気持ちをおもうと胸がぎゅっとなりました。
「大丈夫、大丈夫」とつぶやくと、やがて息子は眠ってしまいました。
いつかきっと息子はこの夜を忘れてしまうのでしょう。
でも、わたしはきっとずっと忘れないだろう、と思います。
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